Designer の新機能
2025.2
バージョン: 2025.2.1.24 (リリースノートを参照)
リリース日: 2025年12月3日
新機能: Designer
DesignerとServerを別々に更新
アップデートエクスペリエンスを最新化し、ITの負荷を削減するために、AlteryxはDesignerとServerを分けてアップデートすることになりました。この変更により、DesignerのアップグレードをServerとは切り離して実行できるため、ユーザーはServerの承認や環境のアップグレードを待つことなく最新のDesigner機能をすぐに利用できるようになります。この改善により、導入が効率化され、新機能がすぐに利用できるようになり、遅延が軽減されます。特に、Serverの更新サイクルが長い組織では顕著にこのメリットを得ることができます。
この機能拡張により、新しいバージョンのDesignerで構築されたアセットを古いServer環境に公開する際に、ブロックされることがなくなりました。ユーザーにはブロックエラーの代わりに警告が表示されるようになり、続行するかどうかを選択できるようになりました。これにより、チームはより柔軟性を得ながらワークフローの中断を減らすことができます。
重要な詳細(制限事項を含む)や最新の更新内容については、DesignerとServerのバージョンの互換性を参照してください。
今後のAMP Engine
過去数回のリリースでは、AMP Engineに便利な新機能を継続的に構築してきました。AMPは、パフォーマンスにおいて大きなメリットを発揮し、生成AI、コントロールコンテナ、ランク、データクレンズProなどのAMP専用ツールを含む多くの最新機能を強化します。新しいワークフローでは既定でAMPが使用されるようになり、新しいコネクタもAMP専用になりました。
現在AMPは、Designerにおける革新の中心です。今後を見据え、AlteryxはAlteryx Oneの戦略エンジンとしてAMPに投資しています。今後は、AMP Engineの革新、開発、改善に注力していきます。もちろん、AMPの導入と移行が完了するまで、従来のEngineには引き続き重要な修正を行っていきますのでご安心ください。
Alteryxは、主要なエンジンとしてAMPに積極的に投資していきます。今後登場する機能をご活用いただくため、今すぐ移行を開始することをお勧めします。Alteryxは、そのすべての過程でお客様をサポートします。
現在の32ビットコネクタの廃止
一部ファイル形式のサポートを段階的に終了します。今後の変更に関するアラートと、適切な代替ファイル形式に移行することをお勧めする警告メッセージをDesignerに追加しました。さらに、新しいワークフローでのこれらのファイルの読み取りと書き込みのサポートを終了しました。[単一のアクセスポイント]メニューのこれらのオプションも終了します。引き続き、ファイル参照か、入力/出力ツールの設定を介してファイルパスを入力することができます。
次の種類のファイルは段階的に廃止されます: ACCDB、ACCDB2010、DB、DBF、DBF5、DBFIV、FoxPro。32ビットODB、SDB、SDF (32ビットまたは64ビットドライバーは、これらの形式をサポートしています)。今後、32ビットドライバーのサポートは廃止されます。
ラボラトリーツールの削除
以下のツールは、ラボラトリーツールカテゴリから削除されました。
転置In-DB: このツールにアクセスする必要がある場合は、Designerツールパレットを右クリックし、[廃止予定ツールを表示する]を選択します。
Connect JSON BuilderおよびConnect出力ツールは正式に廃止され、Designerの[ラボラトリー]カテゴリから[Connect]カテゴリに移動されました。デフォルトでは、[Connect]カテゴリは非表示になっています。これは、その中のすべてのツールが廃止されるためです。そのため、Designerで[廃止予定ツールを表示する]を選択しない限り、これらのツールは表示されません。
これらのツールは試験的なものであり、Alteryxで公式にサポートされているものではありません。
フルユーザーおよびベーシックユーザー向けのDesigner UIの更新
重要
このコンテンツは、2025年春にリリースされた新しいAlteryx Oneエディションのアカウントを対象としています。それ以前に購入されたアカウントについては、新しいエディションのいずれかに移行されている場合を除き、この内容は適用されません。
特定のアドオンへのアクセス権を持たないベーシックユーザーおよびフルユーザー向けのDesignerユーザーインターフェースを更新しました。フルユーザーとベーシックユーザーは、自身のユーザータイプでアクセスできる設定とオプションを明確に識別できるようになりました。これらの更新の一環として、Designerのメインメニュー、ユーザー設定、およびワークフロー設定が更新されました。
Alteryx Oneの製品ダウンロードリンクの更新
Alteryx Oneのリリースに伴い、Designerからアクセスできる製品ダウンロードのリンクが更新されました。これには、Designerのダウンロード、予測ツールのダウンロード、アラートからアクセス可能なダウンロードリンク(製品の新しいバージョンが利用可能になった場合)が含まれます。ユーザーは、ライセンスタイプ(Alteryxライセンシングポータルまたは新しいAlteryx Oneライセンシング)に基づいて適切なライセンスポータルにアクセスできます。
Alteryx One UIの更新とダイアログの最新化
「Alteryx Analytics Cloud Platform」(またはその類似表現)という表記を「Alteryx One Platform」に置き換えました。
さらに、DesignerのダイアログウィンドウのUIを複数更新しました。これらのアップデートにより、Alteryx製品全体で操作がより洗練され、分かりやすく一貫性のあるものになります。
Python SDKツールをサポートするクラウドリンク
Python SDKツールをサポートするAlteryx Designerのクラウドリンクが強化され、よりスムーズな統合とより効率的なワークフローが可能になりました。アクティブリンク管理とSDKアクセス制御を導入し、Alteryx Cloudへの接続プロセスを簡素化しました。これにより、信頼性の高い一貫したエクスペリエンスが実現し、ユーザーはデータ主導のタスクに集中できるようになります。
新規のユーザーは、オンボーディング中にクラウドリンクウィザードを使用してアクティブリンクを設定できます。オンボーディングがスキップされている場合は、クラウド機能を初めて使用するときに設定します。アクティブリンクはDesignerでいつでも変更できます。詳細については、Active Links (アクティブリンク)を参照してください。
Marketplaceアドオンの改善
DesignerのUIの更新とMarketplaceアドオンの操作性の改善を複数行いました。
すべてのユーザーまたは1人のユーザーにツールをインストールするよう表示するメッセージ機能を管理者インストールに追加しました。
YXIインストールがサイレント実行されるようインストールプロセスを更新し、YXIのダウンロードとインストールに必要な手順が少なくなりました。
コントロールコンテナでのエラー抑制
コントロールコンテナ内に堅牢なエラー抑制機能が導入されました。これを使用して、局所的な問題に起因するワークフローの失敗を回避し、キャプチャしたエラーを可視化し、インテリジェントなルーティングロジックを作成します。
エラー抑制機能により、ワークフローの予期せぬ失敗が少なくなり、一時的または想定される問題に起因するジョブの再実行や修正にかかる手間が減少します。さらに、Server管理者は重要な問題を探すためにノイズの多いログを精査する必要がなくなり、チームは外部スクリプトを使用せずに再試行や条件分岐などのより複雑なロジックを自動化できます。詳細については、コントロールコンテナツールを参照してください。
Eメール添付ファイルのサイズ上限引き上げ
Eメールの添付ファイルのサイズ上限を25MBに引き上げました(従来は10MB)。この上限は、EメールツールおよびEメールイベント([ワークフロー設定] > [イベント])に適用されます。25MBを超える添付ファイルを含むEメールを送信しようとすると、エラーメッセージが表示されます。
さらに、SMTPサーバーを使用している際に、サーバーが「exceeded size limit」(サイズ制限超過)という応答コードを返した場合、Alteryxは適切なエラーメッセージを返すようになりました。これは、Eメールメッセージ全体(本文とすべての添付ファイル)がサーバーに設定した制限を超えた場合に発生する可能性があります。この上限は通常25 MBですが、異なる場合もあります。この場合、Alteryxでは次のメッセージが表示されます。
「Eメール未送信: メッセージのサイズ制限を超えたか、受信者のメールボックスがいっぱいです。容量の大きい添付ファイルを削除してからもう一度やり直してください」
データクレンズProの改善
データクレンズProツールのユーザーインターフェースとユーザー体験が強化され、理解、設定、使用が容易になりました。具体的には、[文字列の列を置換]セクションと[数値列を置換]セクションのユーザー体験の強化、設定フィールドへの無効な文字の貼り付け防止策、ツール設定の既定選択項目の更新が含まれています。
クロスタブツールの「重複を除いてカウント」の更新
2025.1リリースで、クロスタブツールに追加された「重複を除いてカウント」の集計方法を更新しました。この集計方法は、すべてのデータ型でサポートされます。
In-DBストアドプロシージャのサポート
2025.1リリースで導入されたPre-SQLステートメントとPost-SQLステートメント機能を介したストアドプロシージャのサポートが追加されました。この拡張により、In-DBツールをより柔軟に使用できます。データの検証、ロギング、クリーンアップ処理などのタスクにストアドプロシージャを活用でき、外部スクリプトが不要になります。ストアドプロシージャのサポートは、データストリーム入力、データストリーム出力、データ書込In-DBの各ツールで利用できます。
注記
ストアドプロシージャは次の接続でサポートされています。
ODBCおよび一括書き込み対応のSQL Server
ODBCのみ対応のOracle
CSVリーダーからAMPのみの設定を削除
不要になった、AMPのみ利用できるオプション2つをデータ入力ツールから削除しました([引用符で囲まれたフィールドで改行を許可する]および[単一スレッドの読み込みを強制する])。これらの操作は、従来はAMP EngineでCSVファイルを正しく読み取るため手動で設定する必要がありましたが、現在は自動で処理されるようになりました。既存のワークフローでは、これらの設定はユーザーに知らされることなく無視されます。
ツール接続ステープル
注記
ツール接続ステープルは、2025.2リリースでプレビュー版として提供されています。
Designerに、ツール接続をまとめてグループ化できる新機能を追加し、ワークフローの可読性、ドキュメント性、整理性を向上させました。ツール接続ステープルにより、データフローの追跡、ワークフローの理解、必要に応じたデバッグが容易になります。詳細については、ワークフローを構築するを参照してください。
重要
ベーシックユーザーは接続ステープルを利用できません。
Designerでのダブルクリック機能
主要なツールにダブルクリックアクションを実装しました。これは、データとワークフローロジックを迅速に確認し、コンテキストの切り替えや不要なクリックを減らすのに役立ちます。ダブルクリックアクションは次のツールで使用できるようになりました。
マクロ: ツールがマクロである場合にキャンバス上のツールアイコンをダブルクリックすると、基盤となるマクロワークフローが新しいワークフロータブで開き、マクロの詳細をすばやく確認できます。
閲覧ツール: キャンバス上の閲覧ツールアイコンをダブルクリックすると、データセットが新しい結果ウィンドウで開き、ワークフローデータをすばやく調査できます。
データコネクタの更新
複数のAWSアカウント間で、Redshift接続にAWS Trusted Identity Propagationを使用できるようになりました。これにより、マルチアカウント環境でのワークロードの管理と拡張が容易になります。
プロキシ対応環境でDatabricks接続を設定できるようになりました。このアップデートは、プロキシサーバーを介したトラフィックのルーティングを必要とする制限された環境のワークフローに対応します。
DatabricksでUPSERTステートメントを使用できるようになりました。これによりAlteryx Designer上で、より柔軟で高度に管理されたデータ統合が可能になります。
Starburstバルクローダーでパフォーマンスが向上しました。この拡張により、Starburstへの書き込みパフォーマンスが大幅に向上し、AlteryxとStarburst間の統合機能が強化されます。
DatabricksとDCMの命名規則を更新しました。これには、UI上の認証やドライバー名に関する外観上の変更が含まれ、一貫性と分かりやすさが改善されています。
プロキシ管理の一元化
2025.2リリースでは、2024.2でパブリックプレビューとして導入されたプロキシ認証の更新が、Designerの既定のプロキシ設定方法になりました。2025.2にアップグレードした場合、既存の基本認証プロキシ設定は引き続き機能しますが、新しくDesignerをインストールした場合は、新しいプロキシ認証設定が使用されます。詳細については、プロキシ設定を参照してください。
ダークモードの改善
複数のツール設定ウィンドウと式エディターがダークモード対応になりました。また、ダークモードを常用するユーザーに、視覚的に統一され使いやすい体験を提供するため、複数のマイナーなUIの不具合も修正しました。
ベータリリース
ダークモード機能は現時点ではベータ版です。そのため、特定のDesignerインターフェースコンポーネントのみがダークモードに変換されています。さらに、特定のコンポーネント(多くのツール設定を含む)が、現時点では一部のみがダークモードに変換されて表示される場合があります。今後のリリースで、ダークモードのための追加要素を引き続き追加していく予定です。
詳細オプションからHTML開発者ツールを削除
[HTML開発者ツールの表示]が[オプション] > [詳細オプション]メニューから、Alteryxデバッグスイート/メニューに移動しました。
新機能:Intelligence Suite
PDFからテキスト抽出ツールでのページ範囲の選択
PDF内の特定の範囲のページを処理するためのオプションが、PDFからテキスト抽出ツールに追加されました。このオプションを使用すると、サイズの大きいPDFや複雑なPDFを操作する際のパフォーマンスを向上させ、メモリ使用量を削減できます。
新機能: 生成AIツール
フルユーザー向けの生成AIツールを提供開始
プロフェッショナルエディションおよびエンタープライズエディションのフルユーザーは、生成AIツールを利用できるようになりました。Alteryxの各エディションについては、こちらをご確認ください。
Designerに生成AIツールを追加
Designer Desktop 2025.2以降では、生成AIツールが一緒にインストールされるようになったため、個別にインストールする必要がなくなりました。利用を開始するには、Alteryx OneからDesigner Desktop 2025.2をダウンロードおよびインストールします。
パブリックプレビュー版の生成AI支援ツール
生成AI支援ツールは引き続きパブリックプレビュー版でご利用いただけます。これには既知の問題が含まれる場合があり、意図する機能の一部をご利用いただけない可能性があります。また、予告なく変更される場合があります。