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エンジン互換モード

従来のEngineでのシングルスレッドデータ処理からAMPでのマルチスレッド処理に移行したため、一部のツールではレコードの出力順序がAMPを使用した際の入力順序と異なる場合があります。これはエンジン間の主な差分の1つです。AMPで出力順序が異なる問題を軽減するために、エンジン互換モードを使用できます。このモードでは、可能な限り従来のEngineに近いレコード順序で出力します。

ほとんどの場合、 エンジン互換モード を使用した AMP での新しいレコード出力順序によるワークフローのパフォーマンスは、この機能を使用しない場合より低速ですが、従来の Engine を使用した場合よりは高速です。

エンジン互換モードを有効にする

エンジン互換モードは、[ユーザー設定]ですべての新しいワークフローの既定として有効にできます(AMP Engineも有効になっている場合)。または、[ワークフロー設定]ウィンドウからワークフローごとに有効化できます。ユーザー設定ワークフロー設定

ユーザー設定でエンジン互換モードを有効にする

すべての新しいワークフロー(および今後AMP Engineを手動で有効にするワークフロー)でエンジン互換モードを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Designerを開き、[オプション] > [ユーザー設定] > [ユーザー設定の編集]の順に選択します。

  2. [ユーザー設定]の[ワークフロー]タブで、[すべての新しいワークフローにAMP Engineを使用する]および[AMP Engineの有効化の際にエンジン互換モードを自動的に有効にする]のチェックボックスを探します。

  3. 必要な項目を選択します。この2つのオプションは、それぞれ個別に選択と選択解除ができます。

    たとえば、すべての新しいワークフローでAMP Engineと互換モードを有効にするとします。この場合、両方のチェックボックスを選択します。これにより、以下のように設定されます。

    • 今後すべての新しいワークフローに対して、互換モードにAMP Engineを使用する。

    • 今後、ワークフローのAMP Engineを手動で有効にした既存のワークフローでは、互換モードも自動的に有効になる。

    あるいは、[AMP Engineを使用する]をオフにしたまま、互換モードを有効にすることもできます。これにより、以下のように設定されます。

    • 個々のワークフローでAMP Engineを有効化するたびに、エンジン互換モードはそのワークフローで自動的に有効になる。

    • すべての新しいワークフローでは、既定として従来のEngineを引き続き使用する。

  4. 選択が完了したら、必ずユーザー設定を保存してください。

ワークフロー設定によるエンジン互換モードの有効化

特定のワークフローに対してエンジン互換モードを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Designerキャンバスでワークフローを開いた状態で、[ワークフロー設定]ウィンドウにアクセスします。ワークフロー設定

  2. [ランタイム]タブに移動します。

  3. [AMP Engineを使用する]チェックボックスまでスクロールして選択します。

    • AMPを有効にしたときに互換モードが自動的にオンになるように設定した場合(上記を参照)、[エンジン互換モード]チェックボックスは既定でオンになります。

    • [エンジン互換モード]チェックボックスが既定でオフになっている場合は、チェックボックスをオンにしてこのワークフローに対して有効にすることができます。

エンジン互換モードのレコード順序

エンジン互換モード は、次のツールのレコード順序に影響を与える可能性があります。

  • バッチマクロ

  • クロスタブ

  • データクレンジング (NULL 行を削除する場合)

  • インピュテーション

  • 結合 (特定フィールドによる結合)

  • 複数結合 (特定フィールドによる結合)

  • 複数行フォーミュラ (グループ化)

  • ポリビルド

  • 累計 (グループ化)

  • サンプリング (列でグループ化)

  • 集計 (グループ化)

  • タイル (列でグループ化)

  • ユニーク